EMとはなにかーその主張を検証する

小波秀雄
京都女子大学现代社会学部

  • EMは何に有効とされているか

一農業関連の効果効能
収量の大幅増加,残留農藥の分解,除草,病告虫駆除
一健康と医療に関する効能
がん(末期がんを含む),糖尿病などの生活習慣病,アトビー,花粉症,二日酔い、便秘、排泄物無臭化
一環境への影響
富士山の大沢崩れの防止,生ごみ処理,
一建築材料への応用
コンクリート,ゴムの強靭化
一EMセラミックス
EM茵は700°C(後には1200℃)でも死なない
净水器,粉末を散布して畜舍の浄化,家庭排水淨化,燃費向上(30%以上)
 

  • EMの効果の検証

一冲縄県における検証と県政の対応
沖縄県では1985年以降,数次にわたってEMの効果の検証実験が試みられたが,2006年にEMへの研究は「再現性が難しいJ「長年に渡り結果が出ていないJという評価がなされて,一連のEM硏究は終了した。
一土壌肥料学会公開シンポジウム「微生物を利用した農業資材の現状と将来」1996年8月
一「微生物資材の土壌肥料学的評価」後藤逸男
「土と微生物JVol.83(2),1999
-"Cyanobacteria blooms cannot be controlled by Effective Microorganiams (EM) from rnud-or Bokashi-balls",
Miquel Lurling Yora Tblman  · Frank van Oosterhout, Hydrobiologia (2010) 646 : 133-143
以上の3つの文献で,EM中の光合成細菌の存在はほとんど見られないことが報告されている。

  • EM「除染」の危険

一比嘉氏が放射線について語っていること
EMの中核をなしている光合成细菌は,条件次第では粘土に混ぜて1200℃以上でセラミックス化しても,そのセラミックスから再度,光合成細菌を取り出すことが可能であり,ガンマー線やX線や紫外線を光合成のエネルギーとして活用得る力を持っています。
 予備的な成果は,すでにチエルノプイリ原発事故で被災Lたべラルーシやウクライナでも確かめられており,施用の方法によっては1-2年でクリーンにすることも困雌なことではありません。理屈ではなく,放射能が消えたか否かは测ってみれはわかることです。
一EMによる作物への移行抑制実験
「微生物土壌改良材(EM)を活用した土壌改良による放射性物質の農作物への移行抑制」比嘉照夫他,第1回環境放射能除染研究発表会,2012年5月福岛市。曖昧な結論Lかない。
一EM情報室の発表「福島県の検査でEMでセシウムの移行抑制を実証」
福島県の実証試験によると,EM堆肥によるセシウム移行の効果があったと主張。実際には,データをよく読むと,他の資材にくらべて成績は悪い。

  • 比嘉氏の言説を読む

キーワード:抗酸化作用,波動,光合成細菌
ーニセ科学系言説との類似性,親和性
水からの伝言,マイナスイオン,ホメオパシー,その他
一聞きかじりの物理 · 化学用語の濫用 · 誤用
1992年の「波動の作物生理学Jの時点で,まったくのトンデモ論を展開

  • EMの何が問題なのか

一放射能の除染ができるという妄説の危険
一学校における反理性的な教育
一地域の環境净化運動との結びつき
ーニセ科学の蔓延は社会進歩を妨げ,市民社会の基盤を危うくする。